【近鉄】吉野川沿いを散策 さくらライナーで行く 吉野 林業の町(3)
吉野川沿いを散策 林業の町
前回は吉野駅を紹介した後、大和上市駅に向かうところで終わりました。
前回はこちら↓
さて、大和上市駅に到着しました。列車はトンネルの中に消えていきました。このトンネルも相当古そうですね。吉野鉄道開業当時からのものでしょうか。
大和上市は近鉄の特急停車駅では唯一の1面1線駅です。
この駅からは大台ケ原へ向かう奈良交通バスが発着しています。
駅から吉野川はすぐのところにあります。吉野川橋梁を見に行きましょう。
これが先ほど渡ってきた吉野川橋梁です。1928年に吉野鉄道が現在の吉野駅まで延伸する際に架けられたプラットトラス橋です。
近くで見るとすごい迫力があります。
吉野方面へ向かう2両編成の16600系特急がやってきました。南大阪線・吉野線版のAceです。2両でも迫力を感じます。
おっ!さっき吉野駅で見た青の交響曲が渡ってきました。吉野から大阪阿部野橋に戻る上り列車です。濃紺の車体カラーがよく映えます。橋梁上はゆっくり走行するので景色も良く見えることでしょう。
それでは国道169号線沿いに東へ向かいましょう。この散策は近鉄のてくてくマップ奈良-31「林業の街から伊勢街道」コースとほぼ同じルートをたどっていきます。
せっかくなので吉野川を見に行きましょう。上市橋北詰の歩道橋の下に河川敷へ下りる階段があります。
紀の川(吉野川)は大台ヶ原を源流とし中央構造線沿いに紀伊水道まで流れ下る、幹川流路延長136㎞の一級河川です。和歌山県に入ると紀の川と名前を変えます。
河川敷でお弁当を食べ、再び歩きます。
国道を離れ、伊勢街道に入ってみると昔ながらの建物が並ぶ、いかにも街道という雰囲気がただよっています。古くはお伊勢参りや参勤交代に使われる重要な道でした。
街道と国道が接するところには無人休憩所「道の夢人駅 笑屋」があります。
元は醤油の販売所だったのを改装し、昨年(2021年)にオープンしました。
中には全国初だという「柿の葉寿司の自動販売機」があります。
柿の葉寿司のほかにもジビエハンバーグやコロッケなどご当地の商品があったので、お土産購入にいいですね!
タッチパネルで選んだ商品が、棚からでてきて取り口まで運ばれるからくりが面白かったのですが、こちらも動画を誤って削除してしまいました。惜しい。
お土産に柿の葉寿司を購入。
国道沿いをしばらく行くとぽつんと小山が見えてきます。標高249mの妹山です。
山の麓には大名持神社があります。創建年は不明ですが平安時代の書物には神社のことが記されています。
山全体が信仰の対象とされ(神体山)、木の伐採などができないため貴重な原始林が残されています。特殊な植物群落があり、国の天然記念物に指定されているそうです。
それでは神社の少し先にある妹背大橋を渡って、吉野川の向こう岸に行きましょう。
橋を渡ってすぐ見えてくるのが吉野杉の材木置き場です。
そしてこちらが吉野杉。どうして花粉症をもつ私が花粉飛散の絶頂期に吉野とかいうスギ・ヒノキの聖地みたいな場所に来てしまったのでしょうか。目と鼻がやられてしまうので生きた杉とは距離を取っておきたいところです(距離をとっても飛んできそうなものですが)。
川沿いをぶらりと行きます。左に見えるのは世界初のコミュニティハウス、「吉野杉の家」です。宿泊機能を兼ねた、吉野の地域コミュニティーとの交流ができるそうです。
春とはいえ、川の水はめちゃくちゃ冷たいです。
しかし、岸辺には春の足音が・・・
先ほど向こう岸で見た桜橋です。この辺から川沿いを離れて少し山側を行きます。
あと1週間もすれば桜が咲いて、吉野が最もにぎやかな季節になります。
ここも昔ながらの民家が立ち並ぶいい雰囲気のところです。
石垣にふきのとうが咲いていました。
少し歩くと木材の製材所が見えてきます。木材の香りがただよっています。
それでは吉野神宮駅へ向かいましょう!
吉野神宮の最寄り駅、吉野神宮駅。木が沢山使われている駅舎ですがこちらも吉野駅を設計した岩崎平太郎氏によって設計されました。
これにて吉野街散策はおしまいです。
電車を待っていると、朝に吉野駅と橋梁で見かけた青の交響曲にまた出会いました。大阪阿部野橋から吉野に向かう夕方の便です。
やってきた急行に乗り込み、橿原神宮前まで行きます。
橿原神宮前まで行くところまで書きたかったのですが、ここで今月のファイル利用量をオーバーしてしまい画像を貼り付けられなくなったので、来月になって容量が復活してから書きたいと思います。
次回(番外編)へつづく