【近鉄&伊賀鉄道】日帰り 近鉄大阪線スタンプ押し旅&伊賀観光(1)
伊勢志摩ライナーに乗車 伊勢中川へ
2022年3月、春休みということで近鉄を使っていくつか旅行をしました。
そのうちの一つ、「日帰り 近鉄大阪線スタンプ押し旅&伊賀観光」の記録。
今回の旅行で使用するのが「近鉄全線3日間フリーきっぷ」。近鉄全線を3日間乗り放題できる切符です。価格は3000円、このシーズンは2021年10月4日から2022年3月28日まで発売されていました。これがあれば近鉄の広大な路線網、大阪・奈良・京都・吉野・伊勢志摩・名古屋など、どこへも行ける優れものです。(特急券は別途購入)
今日の日帰り旅の始まりは大阪上本町。改札を通り、ホーム内に入ります。
大阪上本町の地上ホームは頭端式ホームとしては全国3位の規模の規模を誇ります。しかし花形の名阪特急や伊勢へ向かう阪伊特急の多くは地下ホームで発着しており、最盛期と比べると落ち着いた雰囲気となっています。それでも長大な路線である大阪線の起点として今も重要なホームです。
今回の旅行の目的の一つ、スタンプ押しをします。
近鉄にはスタンプを置いてある駅があります(置いていない駅も多く事前に調べたほうがいいです!)。
スタンプは改札近くの駅務室や駅長室に置いてあることが多いので駅員さんに尋ねましょう。
さあ入ってきました!今回乗車するのは特急 伊勢志摩ライナー 賢島行きです。今日は伊勢中川までの乗車です。ちなみに伊勢志摩ライナーには初乗車します。
伊勢志摩ライナーにはレギュラーシートとデラックスシート、そして後述するサロンカーのツインシート(2人用)、サロンシート(3~4人用)があります。
今回私はデラックスシートに座ります。レギュラーシートもデラックスシートも実は座席の前後間隔の大きさは変わらないのですが、デラックスシートには座席を区切るセンターアームレスト(ひじ掛け)があり、座席の横幅も広いのでゆったり座れます。コンセントも一人一つあります。
こちらがサロンカーにあるツインシートとサロンシートです。窓がとても広いので眺望は抜群。2人~4人で乗車するときはこちらがおすすめです。
9時13分、大阪上本町を発車。せっかくなので前面展望を見に来ました。伊勢志摩ライナーは座席から直接全面展望を見ることはできませんが、先頭のデッキで見ることができます。
鶴橋を発車すると複々線の区間となり、列車の並走やすれ違いを見ることができます。
それでは自席に戻りましょう。私の席があるデラックスカーは最後尾なので先頭から戻るのは大変でした(笑)。
席に戻る途中にSea Side Cafe(シーサイドカフェ)がありましたが、残念ながら営業はしていません。かつては車内販売の基地として活躍しました。今は飲料などが自販機で販売されています。
鶴橋発車後、列車は大和高田、大和八木の順に停車。八木を発車するとのどかな車窓風景が広がります。手前に見えるのは初瀬川(大和川の上流)です。川沿いにそって急勾配が続きます(最大33.3‰)。
列車は宇陀市の中心、榛原駅に到着。ここから名張まで、また山間部を通ります。
山間部で宇陀川を渡ると三重県に入ります。徐々に坂を下っていき盆地の風景に。名張の市街地が見えてくると、すぐに名張駅に到着。
甲特急(速達)と特急しまかぜを除く全列車が停車する名張駅。準急などはこの駅までです。
ここでは列車の切り離しを見ることができました。名張は大阪線の折り返し地点であり、折り返す列車とまだ先へ行く列車の切り離しをやっています。この時切り離しをやっている列車は「伊勢志摩お魚図鑑」(行商専用車両)が連結された列車でした。
次に停車するのは伊賀神戸。ここは忍者列車で知られる伊賀鉄道との接続駅です。忍者列車の視線を感じますが、今はいったんスルーします。午後にお世話になります。
伊賀神戸を発車、青山町などを過ぎるといよいよ青山越え(布引山地)の区間となり人家もほとんどないようなところを走ります。近鉄で一番乗降客が少ないことで知られる西青山を過ぎると新青山トンネルへ。
新青山トンネルは長らく私鉄最長を誇っていた、全長5652mの長大なトンネル。ここが関西と東海の地理的な境界となっています。近鉄も大阪輸送統括部と名古屋輸送統括部はここで分けられています。
トンネルを抜けるとものすごい勢いで坂を下ります。景色も山間部から平野の風景へあっという間に変わります。
田畑の広がる平野まで下りてくるともうすぐ伊勢中川です。伊勢中川の手前で中川短絡線が分岐します。
中川短絡線は名阪特急が伊勢中川を経由せずに通過するための単線です。ここは大阪線・名古屋線・中川短絡線のデルタ線となっています。デルタの中には赤福などの名産品、観光地の看板が立ち並んでいます。最近ここに中川デルタ線を絶賛する、某有名YouTuberの看板が加わりました。
伊勢中川に到着!大阪線の終着駅です。暴力的な数の赤福の広告が立ち並んでいます。線路は伊勢志摩へまだ伸びていますが今日はここで折り返します。まだ先の賢島まで行く伊勢志摩ライナーをお見送り。
次回(伊賀神戸へ編)へつづく